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2021.08/21 更新 SDGs

SDGs 17 「パートナーシップで目標を達成しよう」

                   最近、生き物ってすごいな、と思うことが多々あります。その中でも共生って奥が深いのですよ。今回は共生について語りたいと思います。あまり詳しくは述べませんが、共生とは、2種以上の種の個体が互いに直接的・間接的に関係して生活することです。この「共生」には大きく分けて相利共生と片利共生とに分類されます。相利共生は読んで字のごとく、互いにメリットのある共生を指します。例えば、牛などの反芻動物とセルロース分解性微生物の関係があります。一方、片利共生はこれも字の通りですが、片方のみにメリットのある共生です。例えば、ナマコとカクレウオのような関係です。この関係性はとても面白いので是非調べてみてください。生き物にはこれらのようにたくさんの関係性があり、お互いが協力したり、害しあったりしながら生きています。

                   コラボレーションにも相利共生と似た部分があるのではないかと考えます。コラボは最近よく、ゲームやアニメ、YouTubeなどで耳にします。お互いのファン層を取り込め、認知度を高める、というメリットがあります。異なる業種や異なるものの間で、コラボが行われ、新たな価値を生み出す、つまりイノベーションです。

                   私たちふくべ鍛治でも一見関係ないと思われる業種、つまりパートナーとコラボし、新たな価値を生み出しています。例えば、漆器店と協力して、包丁の部分を「ふくべ鍛治」で、柄の部分を「漆器店」が担当することで従来の包丁とは違った世界に一つだけの包丁が出来上がりました。パートナーと協力することで新しい価値を生み出し、評判となっています。これは、SDGsの17番目の目標につながっています。

                   さらに別の例では、ふくべ鍛治の始めた新たな取り組み「移動鍛冶屋」のことがNHKの番組で全国放送され、注目を浴びました。日本全国を探しても鍛冶屋は少なく、地域に密着したスタイルが評判を呼び、数々のメディアで紹介されるようになりました。数々のメディアと協力しあい、情報を発信していくことで、能登の魅力などが伝えられ、能登に訪れる人が増えれば他のお店もうるおい、地域活性につながると考えています。

                   人は一人で生きていけないように、職業もそうであり、様々な業種が業種同士や地域と協力することでより良い技術・ものへと進化するのではないでしょうか。それが更なる目標を生み出し、仕事のやりがいにもつながるのではないでしょうか。