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2023.02/25 更新 未分類

石川 自治と教育 秋号 9・10月に掲載

テキストの画像のようです


しばしも休まず 槌うつ響き
飛びちる火花よ はしる湯玉
ふいごの風さえ 息をもつがず  
仕事にせい出す 村のかじ屋


あるじは名高い 働きものよ
早起き早寝の やまい知らず
永年きたえた じまんの腕で
うち出す鋤鍬 心こもる

(童謡 村の鍛冶屋)

という童謡がある。1912年(大正元年)に発表され、次世代へと改編されながらも伝わっていった。「鍛冶屋」と聞けば、この童謡にでてくるようなものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

この童謡に出てくるような、鍛冶屋は平成後期から令和の時代には廃れてしまいつつあり、その姿を見かけることはほとんどない。これは高齢化に加え、大量生産・大量消費の時代には合わないというのが要因である。仕方ないことではあるのかもしれないが、伝統文化が廃れてしまうというのは寂しさを感じる。

 そんな中、ふくべ鍛治では、時代に合わせたサービスを提案することで、現代の大量生産・大量消費という時代に立ち向かっている。インターネットを駆使した「包丁研ぎ」サービスを行うなど、伝統的な鍛冶屋のスタイルにとらわれないグローカルなふるさと目線の企業活動を進めている。

 伝統的な側面・現代的な側面を併せ持つふくべ鍛治ですが、今後はどのような方向に舵を切るのでしょうか。鍛冶だけにね。