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2024.04/25 更新 SDGs

◆能登の産業を支える鍛冶屋◆

輪島の火災現場

震災から3カ月以上が経ち、能登半島の伝統工芸や農林水産業の復旧復興に向けて、事業者達は前を向いて動き出しています。そうした中、輪島塗のお椀を削る特殊な刃物や焼印等の様々な道具が弊社に運び込まれました。

 この道具達は、能登半島地震で輪島朝市通りを中心とした大火災で焼かれ、焼き果てた瓦礫の中から輪島塗の職人達が、死に物狂いで探し求めた仕事道具です。

 なにしろ職人は道具がなくては仕事ができません。その命の次に大事な仕事道具を何とか修理して欲しいと涙ながらに依頼されたものでした。弊社の職人も道具の大切さは、身に染みて分かるもの。「何とかしてあげたい。もう一度輪島塗づくりを続けてもらいたい。」そんな想いで、この道具が再び活躍できるように命を吹き込みたいと奮い立ちました。

今回の道具の再生の工法は、火災により熱で金属が曲がっていたり、鋼の焼きが戻り軟化していることから、まず形を整え、再焼入れを行いました。不幸中の幸い、鋼の品質は復活し、砥石で研いで仕上げました。 能登には様々な伝統工芸や農林水産業を営んでいる事業者がいます。その現場は手仕事が多く、道具無くしては成り立ちません。私達鍛冶屋は、そうした道具を救い、産業を支える職人さん達に、道具を通じて前向きな気持ちになってもらう役割を果たしていけたらと考えています。その為には、安定し継続した仕事が不可欠です。

 弊社のポチスパ(包丁研ぎ宅配サービス)をご注文(ご支援)をいただくことで、鍛冶職人達の仕事が確保され、能登の産業を支える役割が安定して担えるものだと考えています。是非、能登に安定した産業を継続させていくためにもご支援をよろしくお願いいたします。

◆campfire(4/30まで)残り5日!目標までもう少しです。https://camp-fire.jp/projects/view/740643