ふくべ鍛治の原点をご存知でしょうか。ふくべ鍛治は今年、創業113年を迎える老舗鍛冶屋です。初代が培った技と伝統が世代・時代を超えて現在にまで受け継がれているのです。長い年月の間、職人たちの魂に火を灯し続けていたものとは、なんなのでしょうか。
鍛冶屋といっても「刀鍛治」「包丁鍛治」などその専門性で様々に分類されています。その中でも、ふくべ鍛治は「野鍛治」という包丁や農具、漁具、山林刃物といった暮らしの道具を幅広く手がける鍛冶屋です。能登という地は、海に面していて、陸地は山地が多いという土地がら、刃物は生活の必需品となっています。海では、万能包丁「マキリ」、山では「くわ」「なた」など。このような地域を支え、支えられてきたのがふくべ鍛治です。
ふくべ鍛治の原点とも言える工場から全ては始まります。工場でたくさんの刃物たちは職人さんにその命を吹き込まれます。命を吹き込まれた刃物の数々は、お店を通して能登の多くの人たちのもとへと販売され、喜ばれてきました。長い間、たくさんの方に喜ばれ、ここに働きがいが生まれてきました。さらに、現在では、地域の方だけではなく、全地域の人たちにも喜んでもらいたい、そう考え、様々な事業を展開しており、より多くの方達に喜びの声をいただいております。多くの喜びの声が、更なる働きがいに繋がり、より良い製品・サービスを生み出し、経済成長に繋がっていくのではないでしょうか。
多くの方達の喜びの声、喜びの顔はやはり嬉しいもので、「作ってよかった」「やってよかった」など働く原動力にもなりますよね。喜びや感動を実際に作り手に伝えることは、自分にとっても相手にとっても良いものなのだと改めて実感します。