包丁研ぎにおける職人の暗黙知を数値化し、工業的に機械加工を行う。
将来的にはAIを使ったソフトウェアで工作機械を製造し、国内外の包丁研ぎを受け入れるビジネスモデルを発表しました。
よく人からは「機械化すれば人がいらなくなるのでは?」というご質問を頂きます。しかし実際はその逆だと考えています。人の手で包丁を研ぐことは情緒があり、日本の伝統技術を守ることにつながりますが、人の手で処理できる包丁の本数には限界があり、宣伝しても対応ができない現状がありました。
しかし、機械で可能な限り処理できれば、より多くの包丁を研ぐことができます。そして最後は人の目と手で仕上げることで、より多くの人が必要になってきます。
なんでも道具を使い捨てにしてしまうのは、あまりにも勿体ないですし、環境にも負荷をかけてしまいます。物を大切に長く愛着を持って使い切る。そして次世代に技術や文化を残していく。そうした精神は、「売り手よし、買い手よし、次世代よし」の新しい時代に合った「三方よし」の経営方針として今後進めていきたいと思っています。