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2020.06/27 更新 メンテナンス

錆びと切れ味

鉄は空気に触れると酸化し、徐々に錆びていきます。しばらく使わずにしまっておいた包丁や鎌・鍬などを久しぶりに取り出してみたら錆びてしまっていた、という経験をお持ちの方も多いことと思います。

道具が錆びていると、その見た目から「もう使えないんじゃないかな」と判断してしまいそうになりますが、そんなことはないんです。錆びを落として刃を研げば、大半の刃物は、本来の切れ味を取り戻します。

錆びにくいことと、切れ味が良いことは異なります。

包丁が錆びる原因は水気になります。洗い終わったままの保管や、ご使用後そのままにしてかない様、十分ご注意ください。

包丁をしまうときは、なるべく先端を下に向けて立てておく。

洗ったあとはよく拭いて、油を塗っておく。(ふくべ鍛冶では刃物用の椿油をご用意していますが、サラダ油などでも効果があります)

モリブデン鋼などの包丁とハガネの包丁とを比較して一番の違いはやはり錆びるかどうかになります。ステンレス系の包丁も錆にくいというだけで、錆びないワケではありませんので、ご使用後はしっかりと拭いて水気を取ってください。切れ味に関しては、同じような価格帯であればハガネの包丁の方が優れています。また、切れ味の持続性もハガネの包丁の方が優れています。どちらにも長所はあるのでご自分の使う環境で選ばれればいいかと思います。